一般社団法人 三重県測量設計業協会

公共事業の発注機関の皆様方、また協会員の皆様方におかれましては、 日頃から当協会の活動に格別のご理解、ご協力を賜り、ありがとうございます。

我々地元測量設計業界を取り巻く環境は、公共事業量の大幅削減の中で極めて 厳しい状況にあります。 入札・契約制度も、これまでの古い構造の変革が迫られ、「企業倫理」「法令遵守」 「品質確保」が厳しく求められる中で、今後は、総合評価方式やプロポーザル方式の拡大など、 技術力が評価される新しい競争の時代を迎えようとしております。

また、測量の分野においては、高度情報化が進む中、 「測量法の改正」「地理空間情報活用推進基本法の施行」「公共測量作業規定・準則の改訂」など、 急ピッチでIT化が進みつつあります。

このような多様に激変する業界の情勢に対応するため、当協会では平成18年に会員技術者の 技術力向上を目的とした「技術研究会」を立ち上げ、さらに、平成19年10月に、 情報技術の知識習得を目指した「地理空間情報研究部会」を立ち上げました。 また、技術者の継続教育（CPD）を目的とした「技術セミナー」の開催も企画・実施し、 技術研修活動に全力を注いで参ったところです。

今回の「三重県測量設計業白書」は、平成19年度の技術研修活動実施報告に合わせて、 三重県の測量設計業界は今後どのようにあるべきなのか、またありたいのかという、 基本的課題についての方向をとりまとめ、協会会員が一致団結して、未来構築のための 環境改善に取り組んでいこうと言う趣旨で、発刊に至りました。 また、発注者の方々にも、この 一般社団法人 三重県測量設計業協会の活動の趣旨が伝わり、 ご理解を賜ることが出来れば幸せだと考えております。

発注者や社会に信頼される郷土の土木技術集団をめざして、会員全員の努力で、 この難しい局面を頑張っていきたいと考えておりますので、今後も関係する皆様方の力強いご支援を お願い致します。